(ブルームバーグ): 抗マラリア薬のヒドロキシクロロキンは新型コロナウイルス感染症(COVID19)の治療で有効ではないかとトランプ大統領が繰り返し述べているが、小規模の治験では標準治療に優る効果は示されなかった。

  浙江大学の研究者グループの報告では、ヒドロキシクロロキン投与群で新型コロナから回復した割合は非投与群を上回らなかった。30人を対象にした治験で投与を受けた患者15人のうち、治療から1週間後にウイルスが検出されなくなったのは13人。非投与群15人では14人だった。治験結果は統計的に有意ではない。

  米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長らトップレベルの専門家は、ヒドロキシクロロキンが効く可能性があるとの報告について裏付けに乏しいと指摘。使用が奨励される前にさらなる調査が必要だとしている。

  ヒドロキシクロロキンは新型コロナに有効な医薬品を発見する幅広い取り組みに基づき、既にニューヨーク州の多くの新型コロナ入院患者に試験的に投与されている。

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