(ブルームバーグ): 米政府支援機関(GSE)保証付きの住宅ローン担保証券(MBS)の投資家に、最近の値下がりが好機をもたらした。

  米連邦準備制度がそうしたエージェンシーMBSの購入を表明したことを受け、ファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)の30年物カレントクーポンMBSと5〜10年物米国債のスプレッドは23日、1.39%と19日に付けた1.80%から縮小した。

  スプレッドはさらに縮小する余地がありそうだ。昨年末は0.9%だったが、米金融当局が2012年に量的緩和(QE)第3弾を発表した数週間後の9月25日には過去最低の0.55%を付けている。

  当時の当局は月400億ドル(約4兆5000億円)のエージェンシーMBS購入を発表したが、今回は1日500億ドル。モーゲージREIT(不動産投資信託)のような債務負担の大きいプレーヤーによる現金確保のための売りが一巡すれば、当局の買いの威力が表面化してくる公算が大きい。

  ジャナス・ヘンダーソン・グループの証券化商品責任者ジョン・カーシュナー氏は23日、「当局はエージェンシーMBS市場を支える意思を明らかにした」とし、「安全で流動性の高い資産が過去最大に近いスプレッドで買えて、世界最大のバズーカ砲を備えた組織が支えると言っているのだから、MBS投資は大いに合理的だ」と述べた。

  

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