(ブルームバーグ): 欧州中央銀行(ECB)の政策担当者は必要に応じ、最も強力な債券購入プログラムを稼働させる可能性を排除していない。各国政府がまず基本的な行動を起こすことを前提に、ECBは新型コロナウイルスで打撃を被った経済の支援を目指すと事情に詳しい関係者が語った。

  ECB政策委員会が先週開催した緊急会合では、別の買い入れ措置で合意することを主眼に置いたもので、国債購入プログラム「アウトライト・マネタリー・トランザクション(OMT)」への言及は極めて短いものだったが、提案されれば広く支持を集めることは明らかだという。非公開の会合であることを理由に関係者は匿名で話した。

  OMTは2012年、ドラギ前総裁が債務危機に際してユーロを守るため「何でもやる」と宣言したことを受け策定された。この措置が導入されれば、ECBは加盟国の国債をほぼ無制限に購入することが可能になる。実際に導入されたことは一度もなく、財政ファイナンスを禁じる欧州連合(EU)法に抵触する恐れがあるとして、ドイツ連邦銀行(中央銀行)が反対している。

  現在の衝撃が持つ性質から、ドイツ連銀が依然強く反対するとは当局者は考えていない。ECBとドイツ連銀の報道担当者は、ECB政策委員会の意向についてコメントを控えた。

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