(ブルームバーグ): 格付け会社S&Pグローバル・レーティングは25日、米自動車メーカー、フォード・モーターの格付けをジャンク級(投機的水準)に引き下げた。全世界の自動車業界が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で打撃を受けているが、大規模リストラがまだ業績改善につながっていないフォードは特に大きなリスクにさらされている。

  発表資料によると、S&Pはフォードの信用格付けを1段階引き下げて「BB+」とし、さらに引き下げる可能性を示した。ムーディーズ・インベスターズ・サービスも同日、この6カ月で2回目となる格下げを発表した。

  フォードは北米を含む全世界の工場で稼働を停止し、生産再開の時期を決定していない。

  S&Pは「全工場の生産停止によるストレスは従来のリセッション(景気後退)時の減産とは異なる」と指摘し、稼働停止ではコスト負担に必要な収入を生み出せないと説明した。「数カ月ではあるが、現金燃焼率が通常のリセッションの際に生じる水準より高くなる可能性がある」とした。

  フォードの株価は時間外取引で一時7.1%下落。その後、下げ幅を縮小しニューヨーク時間午後6時15分(日本時間26日午前7時15分)現在で0.9%安。

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