(ブルームバーグ): TDK株が急反落した。同社は25日、今期(2020年3月期)の営業利益予想を従来比21%減の950億円に下方修正すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、中国での操業度低下や販売減少が響く。

  株価は26日の取引で一時、前日比7%安の8320円と4営業日ぶりに安い。

  営業利益は前期と比べると、従来の11%増益が一転、12%の減益になる見込み。また、売上高も従来比2.2%減の1兆3600億円、純利益も31%減の580億円にそれぞれ引き下げた。自動車や産業機器向けの需要低迷が長期化していることから、マグネットの製造設備など計175億円の減損損失を1−3月期に計上する。

  三菱UFJモルガン・スタンレー証券の内野晃彦シニアアナリストはリポートで、「同社は中国に複数拠点を有しており、収益をけん引するLiB(リチウムイオン電池)の操業度が1月時見通しを大きく下回った」と推定。受動部品も積層セラミックコンデンサー(MLCC)など広範な製品が影響を受けた可能性が大きいとの見方も示した。

  3月に入り全般的に操業度が上昇しており、4月には正常化するとみているが、21年3月期業績を予想する上で、「今後のグローバル生産拠点における操業度の動向は注視する必要があろう」とも内野氏は指摘した。

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