(ブルームバーグ): 丸紅株が26日の取引で一時15%安となり、2011年3月以来の日中下落率となった。2000億円の黒字としていた今期(20年3月期)の連結純損益予想を1900億円の損失へと下方修正し、上場以来最大の赤字に陥ると前日に発表した。

  午前の取引で一時、530円まで下落した。世界的な新型コロナウイルス感染拡大で航空移動の減少などが原油安に拍車をかけるなどした結果、今期に3700億円の一過性損失を計上する。内訳は、石油・ガス開発事業で1450億円、米穀物子会社ガビロンで800億円、チリ銅事業で600億円、海外電力やインフラ関連事業で400億円など。

  SMBC日興証券の森本晃シニアアナリストは25日付の投資家向けリポートで「石油・ガス開発事業の減損自体は株式市場から認知はされていたが、非資源の減損額が想定以上に大きい」と指摘。さらに、来期(21年3月期)の減配リスクが台頭したなどとして「ネガティブ」との見方を示した。

  25日に会見した柿木真澄社長は減損計上については「損を出し切り、思い切って実施した」と語り、来期以降のフリー・キャッシュフローを黒字化する体力は十分あるとした。一過性損失の影響を除いた今期の実態純利益は2140億円(従来予想2340億円)となり、来期は1800億円程度に落ち込む見通し。

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