(ブルームバーグ): 米国のディストレスト債が1兆ドル(約110兆8000億円)近くに達し、2008年以降見られなかった水準まで増加している。原油急落や新型コロナウイルス感染拡大が世界中のあらゆる産業の活動を妨げている。

  ブルームバーグが集計したデータによると、米国債に対するスプレッド(上乗せ利回り)が10ポイント以上の米社債と、額面1ドル当たり80セント未満で取引されているローン債権の合計額は9340億ドルに膨らんだ。

  今回の集計ではローン債権が取引されることが極めて少ない中小企業のディストレスト債が除外されており、実際にはさらに多い可能性が高い。

  徐々に売りが増えていった07年と08年の危機とは異なり、「われわれが今目にしているのは急激な売りだ」とブルームバーグ・インテリジェンスのディストレスト・クレジット担当シニアアナリスト、フィル・ブレンデル氏が指摘。新型コロナが制圧されなければさらに増える可能性があり、「最悪期はこれからだ」との見方を示した。

©2020 Bloomberg L.P.