(ブルームバーグ): ステート・ストリートは押し目買いをする投資家に警鐘を鳴らした。市場の健全性を示す指標では、今後の経済面の圧力と下振れリスクへの警戒が示されている。

  ダウ工業株30種平均が1933年以来の急上昇を記録した24日、システム上のリスクを示す指標も過去最悪の水準に上昇した。同指標は大手証券会社が資産配分の決定で参考にする。

  新型コロナウイルスの感染拡大を巡りマクロ面の深刻な懸念が広がる中、世界の市場やさまざまな業種の株価ががかつてないほど連動していることが要因だ。

  24日の株価上昇は米国の景気対策法案を巡るニュースが手掛かりだったが、それが示したのは結局、一方向への連鎖的な動きと前例のない激しい値動きが生じる市場の傾向だった。

  ステート・ストリート・グローバル・マーケッツの欧州・中東・アフリカ(EMEA)担当マクロ戦略責任者ティム・グラフ氏は「たとえ今回の危機への政策対応がかつてないほど包括的かつ強力だったとしても、強気相場が一日で10%の上昇から始まることは通常ない」とリポートで分析。「危機が最終的に収まったとの確信を強める前に、市場の脆弱(ぜいじゃく)性を測るこの指標が改善傾向を示し始めたとの感触を得ることが必要だ」とした。

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