(ブルームバーグ): 3月末に本決算を迎えた国内企業の純利益実績と同見込み額の合計が期初計画を約2割下回っていることがブルームバーグデータで分かった。新型コロナウイルス感染拡大の影響が重くのしかかる。

  それによると、5月1日時点で発表済みの企業279社の純利益の総額と、これから発表する企業2154社の見込み総額は合計で約27兆3765億円。昨年5月末に集計した期初計画の合計33兆2385億の8割相当だ。また、決算発表を控える企業のうち、新型コロナ問題の影響が顕在化する中で4月中に利益計画を下方修正したのは128社あった。

  大和証券投資情報部の石黒英之シニアストラテジストは、発表が進むにつれ昨年度の純利益はもう一段下振れると予想する。一方で、日経平均のPERは16.5倍と企業業績の下振れを織り込んだ水準にあり、純利益の着地が「期初計画比で2割減程度であれば特にサプライズでなくこの程度で済むのかという印象。むしろ具体的な数字が出ればあく抜けと捉えられて相場は上向く可能性もある」と話していた。

 ブルームバーグが決算発表の日程を調べたところ、1930社と大半の企業が「45日以内」の慣行通りであることがわかった。3月期末から45日目の15日がピークで発表予定は415社。4月初旬に緊急事態宣言が発令された際、東京証券取引所は今年は慣行にとらわれる必要なしとした。昨年のピークは5月10日だった。

  また、株主総会への影響も軽微となりそうだ。期末から3カ月以内の提出が求められる有価証券報告書について、当期は9月末までと3カ月延長されたが、4月に決算発表を行った企業を見ると1社を除いて全てが6月末までに有価証券報告書を提出し株主総会を開催する予定であることが分かっている。

備考:3月期決算の422社が1ー3月に下方修正、純利益の修正額2.8兆円

備考:20年度業績計画に「未定」、東証一部で5割弱ー4月16日時点

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