(ブルームバーグ): 29日の欧州株は上昇。月間ベースでは2009年7月以来の大幅高となっている。新型コロナウイルスの治療薬を巡り楽観が広がった。

  ストックス欧州600指数は1.8%高。新型コロナ感染症(COVID19)治療での有効性を調べる米国の臨床試験で、米ギリアド・サイエンシズは自社薬品が主要評価項目を満たしたと発表した。これを手掛かりに欧州株は午後に入り急伸した。

  欧州株は7週ぶり高水準に上昇している。各国政府による経済への刺激策が買い材料になっているほか、ロックダウンが緩和されつつあるとの期待も後押ししている。米国ではこの後、連邦公開市場委員会(FOMC)声明が発表される。欧州中央銀行(ECB)は30日に会合を開く。

  パンアゴラ・アセット・マネジメントのディレクター、リチャード・タン氏は「ギリアドの臨床試験は実際、最高のシナリオであり、非常に明るいニュースだ。相場は大きく値上がりするだろう」と発言。「前日はまだ相場が再び3月の安値に落ちるのかどうか、確信的な見方はなかった。だが今の時点では相場は底を付けたと言えるのではないか」と述べた。

  欧州債はドイツ債がブルフラット化。イタリア債は下げ幅を縮小した。両国ではこの日、10年債入札が実施され、需要は良好だった。

  イタリア債とドイツ債のスプレッドは5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)拡大して225bp。一時は231bpまで拡大した。フィッチ・レーティングスが28日、同国の格付けを投資適格級としては最も低い「BBB−」に引き下げたことがスプレッドの拡大につながった。

  英国債は上げを消した。株価が上昇したものの、イールドカーブはフラット化した。

  ドイツ10年債利回りは2bp下げてマイナス0.49%。フランス10年債利回りは4bp下げて0.03%。イタリア10年債利回りは3bp上げて1.76%。

European Stocks Head for Best Month in Decade on Virus Drug Hope(抜粋)

  

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