(ブルームバーグ): 公衆衛生上の危機に最も望まれるのは、ワクチンその他治療薬の開発。この方面で明るいニュースが伝わり、欧米株式相場が上昇しました。これが局面を打開するものかどうかは、なお専門家の見解を待たなければなりませんが、ゲームチェンジャーの登場を待つ市場の空気を映しています。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

ファウチ氏も好感

米ギリアド・サイエンシズは同社の抗ウイルス治験薬レムデシビルが、新型コロナ感染症治療での有効性を調べる米国の臨床試験で患者のより速い回復を促したと発表した。初めての有効なCOVID19治療薬が生まれる可能性がある。米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長は結果は「極めて良いニュース」だと述べた。

コロナと闘う

米連邦公開市場委員会(FOMC)は28、29両日に開いた定例会合を終え、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを0−0.25%で据え置いた。新型コロナの感染拡大は「中期的に経済見通しに多大なリスクをもたらす」と判断し、ゼロ付近での金利を維持し債券購入を継続すると改めて表明した。声明では「経済を支えるため、政策手段を活用し適切に行動する」と言明した。今回の政策決定は全会一致。

米景気拡大の終わり示唆

1−3月(第1四半期)の米実質国内総生産(GDP)速報値は前期比年率4.8%減と、四半期ベースで2014年以来のマイナスとなった。4−6月(第2四半期)はさらに大幅な縮小が見込まれている。11年弱に及んだ過去最長の米景気拡大は終わる見通しだ。個人消費は7.6%減と、1980年以来の大幅減。設備投資は約11年ぶりの大きさで減少した。

人員も生産も

米航空機メーカーのボーイングは人員と生産の大幅削減を明らかにした。航空業界が史上最悪の低迷に見舞われ、航空機市場が縮小している現状に対応する。発表によると、787ドリームライナー、777、777Xの生産を削減する。737MAXについては、生産再開後にゆっくりと時間をかけて増産していく考え。同社はまた、全社的に従業員を10%削減する。

欧州の機関車も深刻

ドイツは新型コロナ感染拡大の影響で、国内経済が第2次大戦後の復興期以来で最も深刻なリセッションに陥ると予測している。同国経済省の予測によると、GDPは今年6.3%縮小する見通し。特に深刻なのは4−6月(第2四半期)とみられており、少なくとも1950年以来で最悪の低迷が見込まれている。2021年は5.2%のプラス成長が予測されている。

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