(ブルームバーグ): ソフトバンクグループは30日、前期(2020年3月期)の最終損益が9000億円の赤字(従来7500億円)になったようだと発表した。投資先でシェアオフィスを運営する米ウィーワーク関連の損失を新たに計上した。

  13日の発表から2週間あまりでの修正は異例。前回は約8000億円と予想していた営業外損失が1兆円超に膨らむ。このうちウィーワークへの投資や⾦融保証契約などに関する損失は約7000億円。また、税引前利益は2500億円から200億円に下方修正した。売上高と営業利益については据え置いた。

  発表後の株価は上昇し、一時前営業日比3.6%高となる4775円まで買われた。

  SBI証券の森行真司アナリストは、ウィーワークの損失を積極的に織り込んだことで、将来的な損失拡大のリスクが軽減するとみられ、「保険をかけたような印象だ」と分析した。

  新型コロナウイルス禍の中、シェアオフィス事業を手掛けるウィーワークはソフトバンクGにとって頭痛の種だ。昨年10月に1兆円規模の支援策を発表したものの、前提としていた合意条件が満たされなかったとして、支援策の一部だった公開買い付け(TOB)を今月取りやめた。

  世界的な株安を受け、ソフトバンクGの投資事業は厳しい状況にある。3月に自社の株価が急落したことを受け、孫正義社長は最大4兆5000億円の資産売却や2兆円の自己株取得を発表していた。

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(業績修正の詳細やアナリスト見解を追記します)

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