(ブルームバーグ): 北京市政府が30日から新型コロナウイルス感染拡大に対する緊急対応レベルを最高の1級から2級に引き下げると29日に発表した直後から、北京発の航空券販売が急増している。

  市政府の陳蓓副秘書長は29日、低リスク地域からの国内訪問者に対する隔離措置を緩和することを明らかにした。国外や湖北省、他の中・高リスク指定地域からの訪問者は対象外だ。

  北京日報は中国の旅行プラットフォーム「去哪児網」のデータを引用し、当局の発表から30分足らずで北京発のフライト予約が15倍に急増したと報じた。旅行のパッケージやホテル検索も3倍に伸びた。

  ソーシャルメディアでは、約3カ月前の春節(旧正月)連休に北京を離れた後、14日間の強制的な隔離措置の対象にならずに北京にようやく帰ることができると投稿するユーザーが多く見られた。北京出張の手配を始めるという声もあった。

  世界の各都市が新型コロナ感染拡大の第2波を警戒しつつ、経済活動をどのように再開するかを慎重に探る中で、北京の移動を巡る反応の早さは制限緩和に伴う潜在的なリスクも浮き彫りにしている。

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