(ブルームバーグ): 米大統領選の民主党候補に事実上決まったバイデン前副大統領の元スタッフの女性が、約30年前にバイデン氏から性的暴行を受けたと告発している。このため民主党は、セクハラ被害を告発する「#MeToo」運動の支援と、大統領候補としてのバイデン氏(77)の後押しで板挟み状態に陥っている。

  バイデン氏を告発しているタラ・リードさんは、バイデン氏の上院のオフィスに勤務していた1993年に同オフィスがある建物内で同氏から壁に押しつけられ、性的暴行を受けたと主張。暴行を受けた後、自分の家族のほかバイデン氏の当時の秘書官や上級補佐官のテッド・カウフマン、デニス・トナー両氏に被害を伝えたという。

  しかしバイデン氏のほか、現在も同氏の顧問を務めるカウフマン氏らはいずれもそのような事実はなかったとしている。

  バイデン氏の支持者らは同氏を支持する姿勢を変えていないものの、リードさんの訴えについてバイデン氏が直接コメントすべきだとの声が強まっている。同氏はこれまで公の場でこの件に言及しておらず、代理人が全てコメントしてきた。

  #MeToo運動を始めた1人であるタラナ・バーク氏はツイッターで、バイデン氏はこの告発に正面から取り組むべきだと指摘した。

  バイデン氏の陣営は今月13日の声明で初めてこの問題に言及、リードさんの主張を否定した。

©2020 Bloomberg L.P.