(ブルームバーグ): 三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は30日、前期(2020年3月期)の連結純利益が5200億円になったようだと発表した。従来予想の7500億円から2300億円下振れる見込み。純利益の水準としては10年3月期の3887億円以来の低い水準となる。

  5200億円の純利益は前の期の実績と比べると40%減となる。1−3月期の相場急変により保有する株式の減損や持分法適用会社株式の減損処理などで約650億円の影響を見込む。また、新型コロナウイルスの影響を考慮して、一部の与信に対して引当金を計上することで純利益に約350億円が影響する。

  これらとは別に、タイの子会社アユタヤ銀行の株価下落に伴い1305億円の減損を計上することも響く。一方、1株当たり12.5円としていた期末配当予想(年間配当1株あたり25円)は修正しない。

  ブルームバーグ・インテリジェンスの田村晋一アナリストは、新型コロナ感染拡大の影響については米銀を始めとする世界の銀行で、将来を見越して事前に引当金を計上する動きが広がっていると指摘。将来リスクを合理的に見積もることで、今期(21年3月期)の負担を減らす狙いがあるとの見方を示した。

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