(ブルームバーグ): 30日の欧州株は下落。欧州中央銀行(ECB)の決定内容に失望し、銀行株を中心に売りがかさんだ。月間ベースでは2015年以来の大幅高となった。

  ストックス欧州600指数は2%安。銀行や鉱業といった景気敏感株が特に売られた。英・オランダ系ロイヤル・ダッチ・シェルが第2次世界大戦以降で初の減配を発表したことを嫌気し、エネルギー株も安い。

  ECBは「パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)」の規模を維持した一方、市中銀行向け融資プログラムの金利を引き下げ、債券購入計画の強化を見送った。

  欧州株は月間ベースでは6.2%高。各国政府の刺激策や新型コロナウイルス感染者の増加ペースが鈍化し、ロックダウンの解除につながるとの楽観から株価は上昇した。

  プリンシパル・グローバル・インベスターズのチーフストラテジスト、シーマ・シャー氏は「ECBが債券購入の規模を拡大しなかったことに市場参加者は失望した。非常に長い声明を出したが2件の小規模な調整を発表したにすぎず、いずれも銀行向けの割安なローンに関するものだった」と述べた。

  欧州債市場ではドイツ債がブルフラット化。ラガルド総裁がECBはPEPPの規模を拡大する用意があると述べたことに反応した。月末の大規模なポジション調整も影響した。

  イタリア債は値動きの大きな一日となった。イールドカーブはスティープ化。ECBの流動性措置を手掛かりに短期債が上昇し、長期債はラガルド総裁が「アウトライト・マネタリー・トランザクション(OMT)」について前向きな見方を示さなかったことに反応し、下落した。

  イタリア債とドイツ債のイールドスプレッドは10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)拡大して235bp。イタリア2年債利回りは9bp下げて0.60%。一時は0.51%まで下げた。

  英国債は中期債を中心に上昇。この日は国債入札がなく、英中銀の買いオペが支援材料となった。

  ドイツ10年債利回りは9bp下げてマイナス0.58%。フランス10年債利回りは7bp下げてマイナス0.11%。イタリア10年債利回りは1bp下げて1.75%。  

Bunds Lead Euro-Area Gains on Lagarde Comment, Month-End Flows(抜粋)

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