(ブルームバーグ): 新型コロナウイルス感染拡大の中心地である米国の感染者総数は4月30日、1.2%増加し、104万人となった。増加率はこの1週間の平均の3%を下回り、4月で最小となった。米ジョンズ・ホプキンス大学とブルームバーグ・ニュースの集計データで明らかになった。

  同データによれば、世界の新型コロナ感染者は320万人を突破、死者は23万3000人に上っている。 

  トランプ大統領は1日、約1カ月ぶりに首都ワシントンを離れ、メリーランド州の山荘キャンプ・デービッドを訪れる予定。

  マレーシアは1日、ロックダウン(都市封鎖)を4日から一部緩和する計画を発表した。

マレーシア、ロックダウンを一部緩和へ−経済活動の再開認める

  アジア太平洋の経済データは、さまざまな経済分野が新型コロナの深刻な影響を受けていることを示している。韓国の4月の輸出は世界的な金融危機時以来の大幅な落ち込みとなり、貿易収支は2012年1月以来、約8年ぶりの赤字となった。オーストラリアの4月の住宅価格は上昇率が鈍化、住宅販売は落ち込んだ。

韓国の4月の輸出、金融危機以来最大の減少−約8年ぶり貿易赤字

  米アップルが4月30日に発表した1−3月(第2四半期)決算では売上高が1%増加したが、業績予想の提示を約10年ぶりに見送ったことから、年内の業績に懸念が強まった。米アマゾン・ドット・コムは1−3月(第1四半期)決算で減益を発表するとともに、4−6月(第2四半期)は赤字になる可能性を明らかにした。

アップル株下落、業績予想の提示見送り−1〜3月期は1%増収

米アマゾン、4−6月は赤字になる可能性−新型コロナ関連費用が増大

  ニューヨーク市の地下鉄は、車両やプラットホームの消毒作業のため午前1−5時の間、運行を停止する。ニューヨーク州のクオモ知事が明らかにした。

  トランプ政権はメディケア(高齢者・障害者向け医療保険)加入者について、今後、医師の指示がなくても新型コロナ検査を受けられるとした。

  米下院のペロシ議長は4月30日、州や地方自治体が新型コロナの影響に対応する次の包括的経済対策に最大で計1兆ドル(約107兆円)の支援を盛り込むよう求めていると述べた。議会は現在、各方面からの要求を調整しているが、州・自治体支援だけで1兆ドルを充てるのは難しい可能性がある。

  マイクロソフト創業者、ビル・ゲイツ氏は有効なワクチンが開発されるまでは通常の生活に戻るのは難しいとした上で、ワクチンは9カ月以内に開発される可能性があると述べた。

ビル・ゲイツ氏、最短9カ月でコロナワクチン開発できる可能性と指摘

  ニュージーランドのピーターズ副首相は先に、同国とオーストラリアが感染拡大を封じ込めた後に両国の国境を開放する「環タスマン海バブル」構想を提唱。これまで豪州側の反応は薄かったとされるが、モリソン豪首相は29日、記者団の質問に対し、「国際的な渡航がすぐに再開されるとは見込まれないが、唯一の例外はニュージーランドかもしれない。この件でよい協議が行われている」と述べ、姿勢の転換をうかがわせた。

  米食品医薬品局(FDA)のハーン長官は、新型コロナ感染症(COVID19)治療薬の候補とされる米ギリアド・サイエンシズの抗ウイルス薬レムデシビルについて、「電光石火の速さ」でデータを検証していると語った。ギリアドは緊急使用許可(EUA)が認められ次第、レムデシビル5万回分余り出荷できる用意が整っているとしている。

  ロシアではミシュスチン首相が新型コロナの検査で陽性反応が出たため一時公務から退くと明らかにした。これを受けてベロウソフ第一副首相が首相代行を務める。

  ジョンソン英首相は30日、公務復帰後初めての記者会見で、英国での新型コロナウイルスの感染拡大はピークを過ぎたと宣言し、経済に打撃を与えているロックダウンの解除について「包括的な計画」を発表すると表明した。

  スペインでは新型コロナ感染による死者数の増加が6週間で最少となった。ドイツは公園や動物園、美術館や教会の再開を認めるが、移動制限は維持し、これ以外の市民生活への制限措置も大半は継続する方針だと、メルケル首相が国内16州の州首相との会合後に述べた。

  ユーロ圏域内総生産(GDP)は前期比3.8%減と過去最悪の落ち込みを記録した。欧州中央銀行(ECB)は危機対策を強化。ラガルド総裁は今年のユーロ圏経済が最大で12%縮小する可能性があると警告した。

Australia, New Zealand Ponder Mutual Reopen Once Virus Contained(抜粋)

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