(ブルームバーグ): サウジアラビアの3200億ドル(約34兆3000億円)規模の政府系ファンド、パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)は新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた世界市場で迅速に成果を出せる取引を探すため、一部の人員を配置転換した。

  事情に詳しい複数の関係者が非公開情報であることを理由に匿名で明らかにしたところでは、PIFは今の状況をグローバルポートフォリオを拡大する好機と捉えている。最近のエネルギーやエンターテインメント関連企業の株式取得からは、世界が新型コロナに伴うショックから回復するにつれて意外に早く平常状態に戻るとの見方に大きく賭けていることがうかがえる。

  PIFのトップ、ヤシル・アルルマヤン氏は先週のバーチャルイベントで、危機による経済的打撃から生じる「あらゆる機会」に目を向けていると指摘。さらに航空会社やエネルギー、エンターテインメント企業を例に挙げ、「多くの好機」が見込めると考えていると語った。

  PIFの広報担当は新たな投資チームについて、チームマネジャーや構成を含めて詳細説明を控えたものの、その戦略は「サウジおよび世界で大きな長期リターンを生み出す力強い可能性を秘めた戦略的好機を積極的に追求する」ものだと述べた。

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