(ブルームバーグ): 欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎米国市況:株下落、週間でも値下がり−企業の業績見通しを嫌気

  1日の米株式相場は続落。新型コロナウイルス感染拡大を受けた利益予想の下方修正や、米中間の緊張の高まりが嫌気された。リスクオフの地合いとなる中、ドルは上昇した。

  S&P500種株価指数は3%近く下落。週間でも値下がりとなった。アマゾン・ドット・コムやアップルが新型コロナの影響について厳しい見通しを示したことも手掛かり。エクソンモービルは急落。決算が少なくとも32年ぶりの赤字となったことが嫌気された。

  S&P500種は2.8%安の2830.71。ダウ工業株30種平均は622.03ドル(2.6%)下げて23723.69ドル。ナスダック総合指数は3.2%下落。米国債市場では、10年債利回りが2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.62%。

  シット・インベストメンツ・アソシエーツのポートフォリオマネジャー、ブライス・ドーティ氏は「決算は引き続き地雷原だ」と指摘。「明確な部分がほとんどないため、何が起こるか分からない」と述べた。

  外国為替市場ではドルと逃避先通貨が上昇。トランプ大統領は、新型コロナ感染拡大は中国に責任があるとの認識を示し、報復として関税を引き上げる可能性に言及した。そうした状況を背景にドルは買われた。

  主要通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.4%上昇。ドルは対円では0.2%安の1ドル=106円92銭。ユーロは対ドルで0.2%上げて1ユーロ=1.0976ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は3日続伸。週間ベースではこの1カ月で初のプラス。シェブロンをはじめ石油企業による生産停止が相次いだ。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟主要産油国で構成する「OPECプラス」が合意した減産協定も発効した。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物6月限は94セント(4.99%)高い1バレル=19.78ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント7月限は4セント下げて26.44ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反発。米中関係の緊張再開と、新型コロナの経済的影響がさらに表面化したことで、金への逃避需要が高まり、6営業日ぶりに上昇した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は6.70ドル(0.4%)高い1オンス=1700.90ドルで終了。週間では2%下げた。

Havens Gain on Growth Concerns, China-U.S. Tension: Inside G-10

Oil Posts First Weekly Gain in a Month on Signs of Supply Easing

Gold Rallies as Specter of Trade Frictions Revives Haven Demand

◎欧州市況:英国株と英国債が下落−欧州の大半は祝日で休場

  1日の欧州株式市場では英国株が下落。米中貿易戦争への不安が再燃したほか、新型コロナウイルス感染拡大が企業決算に及ぼす影響を巡り懸念が高まった。欧州市場の大半はこの日、メーデーの祝日で休場だった

  英FTSE100指数は2.3%安。4月は月間ベースで2年ぶりの大幅高だった。

トランプ氏、中国への懲罰に債務帳消しは不要−関税使う可能性

  IGグループ(ロンドン)のシニア市場アナリスト、ジョシュア・マホニー氏は「トランプ大統領によって世界の2大経済大国が再び対立する恐れが高まり、市場の地合いが悪化した」と述べ、「ここ数年の間に次から次へと危機が起きているような世界で再び貿易戦争など、今の市場は望んでいない」と語った。

  英国債は反落。前日まで3日続伸していた。この日はイングランド銀行(英中央銀行)によるオペはなく、市場参加者は来週の英中銀会合で決定する金融政策に注目している。

  英10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して0.26%。英中銀は来週も毎回のオペで15億ポンドを供給する。英債務管理庁(DMO)は来週の入札で、償還期限が3年、5年、8年および34年の国債を計117億5000万ポンド相当発行する。

U.K. Stocks Fall on Trump, Earnings Worry as Most of Europe Shut(抜粋)

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