(ブルームバーグ): オーストラリアのウエストパック銀行の上期(2019年10月−20年3月)利益は、前年同期比70%減少した。不良債権引当金の急増が背景で、マネーロンダリング(資金洗浄)防止法違反で豪史上最高額の制裁金支払いの可能性に直面する同行としては少なくとも10年ぶりの低調な決算となった。

  4日の発表によると、上期の現金利益は9億9300万豪ドル(約677億円)に減少し、配当支払いを実施するかどうかの決定を経済見通しがはっきりするまで先送りした。不良債権引当金は58億豪ドルに増加。これには新型コロナウイルス感染拡大の影響に主に関係する約16億豪ドルが含まれている。

  豪州の大手銀行は世界的な金融危機時にも損失を出さなかったが、新型コロナ危機とここ数年の不祥事に関わる費用の影響で利益が落ち込んでいる。ピーター・キング最高経営責任者(CEO)は「ウエストパック銀行にとって久々の厳しい結果になった」と述べた。

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