(ブルームバーグ): 香港金融管理局(HKMA)が1998年から運営する為替基金は、1−3月(第1四半期)に861億香港ドル(約1兆1860億円)を失った。四半期の損失としては過去最大。世界的な株安のあおりを受けた。

  HKMAの李達志副総裁が4日、議員らに行った説明によれば、国内・海外株式のポートフォリオが1115億香港ドル減少したが、債券資産は544億香港ドル増えた。

  李氏は「短期的な損益を深読みすべきではない。長期的なリターンに注目する必要がある」と述べ、「新型コロナウイルスのパンデミックや景気回復のペース、通商を巡る緊張などを考えると、見通しは難しい」と指摘した。

  為替基金の規模は4兆香港ドル。香港の通貨の安定性を守るバックストップ(安全装置)として、また危機時の安定装置としての役割を担っている。

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