(ブルームバーグ): 欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎米国市況:株と原油が続伸、ロックダウン緩和への楽観広がる

  5日の米株式相場は続伸。米金融当局者の慎重な発言で上げ幅を縮小したものの、新型コロナウイルスに絡む活動制限の緩和が続くとの楽観が勝り、プラスを確保した。米国債は小幅下落。

  S&P500種株価指数はヘルスケアや公益、情報技術(IT)などの業種が特に上昇。一時2%近く上昇したが、米経済には政府からの追加支援が必要になる可能性をクラリダ連邦準備制度理事会(FRB)副議長が指摘。終盤の取引で重しとなり、S&P500種は上げ幅を縮小した。トランプ米大統領が新型コロナウイルスを巡って中国非難を続けたことから、米中間で貿易戦争がぶり返すとの懸念も広がった。

  S&P500種株価指数は前日比0.9%高の2868.44。ダウ工業株30種平均は133.33ドル(0.6%)高の23883.09ドル。ナスダック総合指数は1.1%上昇。ニューヨーク時間午後4時11分現在、米10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.65%。

  ベアードの市場ストラテジスト、マイケル・アントネリ氏は「経済指標に関して、クラリダ氏はかなりの冷や水を浴びせた」とコメント。「現在はテクニカル面が非常に重要だ。取引終了間際には、主な上値抵抗水準の突破に失敗した」と指摘した。

  為替市場では資源国通貨がドルに対し上昇。原油相場の続伸に加え、中国金融市場の再開を6日に控えロックダウン緩和が続くとの楽観が広がり、リスク選好の流れとなった。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%上昇。ドルは対円では0.2%安の1ドル=106円50銭。

  ニューヨーク原油先物相場は5営業日続伸。約1カ月ぶりの高水準となった。減産で供給過多の状態が緩和し始めているほか、新型コロナ対策による活動制限を解除する動きが買いを誘った。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物6月限は4.17ドル(20.5%)高い1バレル=24.56ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント7月限は3.77ドル上げて30.97ドルと、4月15日以来初の30ドル台回復となった。

  ニューヨーク金先物相場は反落。新型コロナ対策を緩和する国が増えていることに加え、スイスの精錬所が生産を増やし始めたことが売りにつながった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は2.70ドル(0.2%)安い1オンス=1710.60ドルで終了した。

Commodity Currencies Rise With Oil; Euro Lags Peers: Inside G-10(抜粋)

Oil Extends Recovery on Optimism Supply Cuts Will Trim Glut(抜粋)

Gold Slips With Lockdowns Easing, Refineries Ramping Up Output(抜粋)

◎欧州市況:株反発、2週ぶり大幅高−イタリア10年債利回りが上昇

  5日の欧州株は反発。約2週間ぶりの大幅高となった。多くの主要国がロックダウンによる制限措置の緩和に動き始めていることが好感された。

  ストックス欧州600指数は2.2%高。業種別19指数はいずれも上昇した。エネルギー株が上昇。石油会社のトタルやレプソルは減配しなかったことが好感されて値上がりした。ICEフューチャーズ・ヨーロッパで取引されている北海ブレント先物は4月15日以来の1バレル=30ドルを回復した。金融サービスや自動車メーカーも買いを集めた。

  シティ・インデックスの市場アナリスト、フィオナ・シンコッタ氏は「ロックダウン制限の段階的な緩和や景気回復が近づいているとの楽観が、前日の地合いを押し下げた米中間の緊張を上回った」と述べた。

  欧州債はイタリア10年債利回りが2週間ぶりの大幅高。ドイツ連邦憲法裁判所が欧州中央銀行(ECB)の債券購入プログラムについて、3カ月以内に政策が適法である根拠を示す必要があるとの判断を下したことが手掛かりとされた。

  イタリア債はベアフラット化。ドイツ債とのイールドスプレッドは12ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)拡大して244bpとなった。

  ドイツ債はブルスティープ化した。2年債利回りは一時5bp下げてマイナス0.80%と、3月18日以来の低水準をつけた。

  英国債は10年債を中心に上昇した。この日はイングランド銀行(英中央銀行)によるオペが実施された。

  ドイツ10年債利回りは2bp下げてマイナス0.58%。フランス10年債利回りは1bp下げてマイナス0.07%。イタリア10年債は10bp上昇して1.87%。  

BTPs Lead Peripheral Declines After QE Ruling; End-of-Day Curves(抜粋)

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