(ブルームバーグ): 著名投資家ケン・グリフィン氏率いるヘッジファンド運営会社シタデルは投資家に対し、同社の主要ヘッジファンドから手数料やペナルティーなしで合計10億ドル(約1060億円)を引き出すことを認める。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)による経済的な影響に顧客が苦しんでいる様子がうかがわれる。

  ブルームバーグが確認した投資家向け書簡によると、今回の対応はシタデルの通常の業務慣行とは外れる例外的な措置で、旗艦ファンドの「ウェリントン」と「ケンジントン」の投資家に救いの手を差し伸べるのが目的。これらファンドは主に年金基金などの機関投資家を顧客としている。シタデルの運用資産は約300億ドル。

  シタデルの担当者は書簡内容を認めた。同社は4月にプラス約4%、年初来でもプラス10%前後の成績を上げている。昨年はプラス19.4%だった。

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