(ブルームバーグ): 欧州中央銀行(ECB)の政策委員会メンバー、フランス銀行(中銀)のビルロワドガロー総裁は、インフレを喚起するために追加刺激策が恐らく必要になるとの考えを示した。

  ビルロワドガロー氏はフランスの国民議会(下院)の財政委員会に対し、物価上昇率をECBの目標である2%弱に沿った水準に引き上げ、域内諸国での「正当性のない金利上昇」を確実に阻止するためECBは資産購入や過去最低水準の政策金利などあらゆる手段を用い、必要に応じて「柔軟」かつ「革新的」に対応すると述べた。

  同氏は緩和的な金融政策の根拠として、新型コロナウイルスの感染拡大による原油価格の下落や需要減退を挙げた。物価安定の責務を果たすECBの決意は「完全だ」と述べた。

  ビルロワドガロー氏は「まさに責務の名においてECBはさらに深掘りが可能だろう。そして、そうしなければならない可能性は高い。つまり長期間にわたり低金利と大規模な流動性を通じて景気回復を支えるだろう」と述べた。

  ドイツの連邦憲法裁判所が前日、ECBの政策について懸念を示す判断を下したことを受け、ビルロワドガロー氏は独立性と物価安定への責務はECBの行動における法的な根拠であり、ユーロに対する信頼感の基盤だとの考えを示し、「この2つの柱を批判することは不必要であるだけでなく、危険であるように私には見受けられる」と述べた。

  

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