(ブルームバーグ): 債券相場は先物が小幅上昇した。前日の米国市場でマイナス金利導入観測から米長期金利が低下したことを受けて買いが優勢となった。一方、長期債や超長期債は売られ、利回り曲線はスティープ(傾斜)化した。10年物価連動債は大幅な発行減額が奏功して順調な結果となった。

市場関係者の見方

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊シニア債券ストラテジスト

物価連動債の入札結果は最低落札価格が予想を大幅に上回り良好だった米長期金利はマイナス金利導入観測で低下したが、日銀がマイナス金利を深掘りするとの観測には懐疑的

10年物価連動債入札

最低落札価格は100円80銭とブルームバーグがまとめた市場予想の中央値(100円30銭)を大きく上回った投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.84倍と前回の3.75倍から上昇野村証券の中島武信シニア金利ストラテジストクーポンが0.1%ならアンダーパー発行で、元本保証の物価連動債を満期まで持てば負けない投資対象になったので一部に期待があったが、結果は0.2%クーポンのオーバーパーににもかかわらず最高利回りは昨日引け値の0.18%より低い0.117%だったので、財務省が発行額を2000億円に減額した効果が出た備考:日本債券:10年物価連動国債の過去の入札結果 (表)

背景

マイナスのFF金利を先物市場が織り込み−21年初めにもFED導入か米中、貿易合意の実行で協力誓う−通商交渉トップが電話協議

新発国債利回り(午後3時時点)

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