(ブルームバーグ): 英国は11日に全国的なロックダウンを一部緩和し、外出の自由を拡大する見通しだが、企業は社会的距離を維持したままでの活動回復は難しいと警告した。

  ジョンソン首相は「可能であれば」、一部の措置について来週から緩和を始めたいと述べ、10日に緩和計画の完全な声明を発表する意向を明らかにした。

  このロックダウン緩和で、政府は自宅にとどまるよう呼び掛けるのをやめ、他者と2メートルの距離を保つ限り好きなだけ公園で日光浴したり屋外で運動したりすることも認める。ただ、今回の緩和は小幅で、経済を動き出させるような大きなものではないと政府関係者はくぎを刺した。

  ジョンソン氏のツイッターのアカウントには、これまでの外出を控えるよう求めるメッセージに代わり、安全に気をつけることを強調するメッセージになった。英国は新型コロナウイルスによる死者数が欧州で初めて3万人を超え、感染拡大の第2波を引き起こすことなく経済を稼働させるよう政府には圧力がかかっている。

  新型コロナ危機による経済的な打撃を緩和しようと、政府はロックダウン緩和の一環として安全に職場復帰させるための雇用主向けのガイドラインも作成中だ。

  だが、英経営者協会(IoD)が800社を対象に実施した調査で、社会的な距離を維持する規則の下でもフル稼働できるとの回答は半数程度にとどまった。全ての措置が解除されてもロックダウン以前の活動水準を回復するまで1カ月以上かかるとの回答は過半数に上り、英国が直面する現実の厳しさを浮き彫りにした。

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