(ブルームバーグ): 米連邦準備制度がマイナスの政策金利を導入する可能性を織り込む方向にトレーダーが動き、7日のニューヨーク時間帯に米国の2年国債利回りが過去最低を記録した。

  フェデラルファンド(FF)金利先物は今週続伸し、2021年初めの限月の取引価格は100を突破。これは原資産であるFF実効金利の平均がマイナス圏になると予想されることを意味する。5年国債利回りもかつてない水準に低下し、利回り低下でドルに下押し圧力がかかった。

  パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は、マイナス金利の導入に反対する考えを一貫して表明しているが、アトランタ連銀のボスティック総裁は7日、新型コロナウイルス感染拡大で打撃を被る米経済の支援に向け、連邦準備制度としてあらゆる手段を投入する用意を示唆した。

  連邦公開市場委員会(FOMC)は政策金利であるFF金利の誘導目標を年0−0.25%に設定しているが、さらに低下する可能性を巡る観測が市場で高まる兆候が7日に表れた。連邦準備制度の政策対応へのヘッジ手段として一般に用いられるユーロドル・オプションは21年半ばまでにFF金利がマイナス45ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)に低下する可能性に備えている。

  アンブロジノ・ブラザーズのシニアバイスプレジデント、トッド・コルビン氏は「パウエル氏がマイナス金利を望むとは考えないが、『必要なことは何でも行う』という姿勢は、それが一つの可能性であることを示唆する」と指摘した。

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