(ブルームバーグ): 8日の東京株式相場は大幅高。米国や欧州で新型コロナウイルスによる活動制限が緩和されつつある上に、米中貿易問題への懸念も後退した。決算評価が追い風になった商社をはじめ、自動車や素材など景気敏感業種が主導し幅広く上げた。

〈きょうのポイント〉

  いちよしアセットマネジメントの秋野充成執行役員は「新型コロナによる株価下落が大きかっただけに、ロックダウンが解除されている今は落としていたエクスポージャー(リスク資産保有)を巻き戻すほうが利益につながると考えている投資家が多い」と語る。「日本の大型連休期間中に米国株に波乱がなかった」ことも加わり、短期筋の買い戻しも指数を押し上げたという。

  新型コロナ感染拡大の中心地である米国では、経済再開に向けた動きが徐々に進んでいる。みずほ証券の倉持靖彦氏は「米国では人口の6割ほどでロックダウンが段階的に緩和され、今月末には比率が9割まで高まる見込みだ」とし、その比率の推移と米S&P500種株価指数は連動していると指摘。日本も再開の方向を探っていくことになると予想した。

  米国と中国は第1段階の貿易合意を実行するため経済と公衆衛生の面で協力すると8日に表明。午後に米株先物が上げ幅を拡大すると日本の株価指数も一段高となった。米中貿易問題への過度の警戒がいったん和らいだ。

東証33業種では鉄鋼、非鉄金属、海運、陸運、卸売が上昇率上位その他製品のみ下落−任天堂株安が下押し始値で算出された日経平均オプション5月限の特別清算値(SQ)は2万0073円69銭−ブルームバーグ試算

(TOPIXの終値を訂正します)

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