(ブルームバーグ): 国際通貨基金(IMF)は世界経済の見通しについて、最新の予測を発表した3週間前より悪化しているとの見方を示した。また、金融市場には混乱の波がさらに押し寄せる可能性があるとしている。

  IMFのチーフエコノミスト、ギータ・ゴピナート氏は外交問題評議会(CFR)が7日主催したウェブキャストで、発展途上国の対外的な資金需要はIMFが以前に予測した2兆5000億ドル(約266兆円)を大幅に上回るとの見方を示した。

  同氏は「この危機がすぐに去らないことをわれわれは知っている」と指摘。「事態は悪化する可能性がある。衛生危機は解決していない」と語った。

  IMFは14日発表の世界経済見通しで、今年の世界GDP(国内総生産)を3%減と予測。この予測の基本シナリオは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が今年後半に収束し、封じ込め措置が徐々に解除できることを想定していた。ゴピナート氏は、現在そのシナリオが描きにくくなっているとした。

  IMFの4月の見通しでは、新型コロナの影響が予想以上に長引くシナリオ、2021年に感染拡大が再発するシナリオ、その両方を含むシナリオも検討。パンデミックが予想以上に長引く場合は基本シナリオに比べ今年のGDPは3%減少し、これに再発が加わるなら来年のGDPは8%下押しされることになると予想していた。

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