(ブルームバーグ): 安倍晋三首相は8日午前10時ごろから約45分間、米国のトランプ大統領と電話会談し、新型コロナウイルスの治療薬・ワクチン開発、経済再開に向けた取り組みなどについて意見交換し、引き続き緊密に連携していくことで一致した。国際情勢についても協議した。菅義偉官房長官が記者会見で明らかにした。

  電話会談は日本側の提案で行われた。厚生労働省が新型コロナウイルスの治療薬として承認した米ギリアド・サイエンシズの抗ウイルス薬「レムデシビル」の日本への供給について話題になった可能性があるが、菅官房長官は詳細を明らかにしなかった。

  ギリアドは世界的な感染拡大を受け、150万回分のレムデシビルを無償提供すると発表。各患者への投与期間を10日間とすると14万人分に相当する量で、同社は同薬剤の治療に適した患者の重症度と供給状況を考慮して、集中治療室(ICU)を備えた医療機関や、政府が特に必要性が高いと判断する医療機関に同薬を優先的に配布する予定としている。

  ギリアドは2020年10月までに50万人分、12月までに100万人分の生産量を目標としていると発表している。日本への配分量は決まっていない。

  加藤勝信厚生労働相は8日午前の衆院厚生労働委員会で、日本への具体的な配分量について米側と鋭意交渉しており、「一日も早く必要とされている方々に届けるように全力を挙げて取り組んでいきたい」と語った。

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