(ブルームバーグ): 8日の米株式相場は続伸。4月の雇用減少幅が過去最大となったにもかかわらず、リスク選好の流れが台頭した。米国債は反落し利回りが上昇。ドル指数は続落。

  株はエネルギーや資本財・サービス、生活必需品といった業種を中心に買われ、S&P500種株価指数は週間ベースで3週間ぶりに上昇。ナスダック総合指数は今週6%高となった。4月の米非農業部門雇用者数は前月比2050万人減少し、失業率は14.7%に急上昇した。投資家は雇用への打撃を想定していたほか、新型コロナウイルスによる景気低迷ではこれが底になるとの見方が広がった。

  S&P500種株価指数は前日比1.7%高の2929.80。ダウ工業株30種平均は455.43ドル(1.9%)高の24331.32ドル。ナスダック総合指数は1.6%上昇し、5日続伸。ニューヨーク時間午後4時43分現在、米10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.68%。

  TDアメリトレードのチーフ・マーケット・ストラテジスト、JJ・キナハン氏は「活動が再開した時には状況がかなりうまく修復するという楽観が市場に漂っている」と述べた。

  トランプ米大統領から中国との第1段階の貿易合意の先行きに対して懐疑的な発言があったが、米国株は上昇を保った。

  為替市場ではドルが続落。4月の非農業部門雇用者数の落ち込みがエコノミスト予想より小幅だったことから、一時は1週間ぶり低水準を付けた。ドルは週間ベースでは対ユーロで上昇したが、資源国通貨に対しては下げた。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%低下。ドルは対円では0.4%上昇し1ドル=106円73銭。

  ニューヨーク原油先物相場は反発。週間では2月以来初めて2週連続で上昇した。供給過剰となっている市場に、減産を巡る楽観が浸透し始めた。シェール層開発大手EOGリソーシズは5月に約25%減産すると発表。また米国内で稼働中の原油掘削リグも大幅に減少した。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物6月限は1.19ドル(5.1%)高の1バレル=24.74ドル。週間では25%上昇した。ロンドンICEの北海ブレント7月限はこの日1.51ドル上げて30.97ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反落。4月の雇用者数の減少が市場予想より小幅にとどまったことで、安全資産としての金の需要が後退した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は11.90ドル(0.7%)安の1オンス=1713.90ドル。

USD Drops for 2nd Week as Yields Slump, Shares Rise: Inside G-10(抜粋)

Oil Posts Second Weekly Gain on Deepening Production Cuts(抜粋)

Gold Drops With Jobs Data Bolstering Bet on Easing Virus Impact(抜粋)

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