(ブルームバーグ): トランプ米大統領は8日、米経済支援のための追加景気刺激策について、議会通過を急いでいないことを明らかにした。同日発表された4月の米雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月から2050万人減少した。  大統領は同統計発表から数時間後に、「われわれは急がない」と言明した。同大統領は下院の共和党議員との会合後に発言した。会合では新型コロナウイルスへの対応で大統領への称賛が相次いだ。  ペロシ下院議長は次の景気対策に関して、「大規模で大胆」な内容にすべきだと発言しているが、民主党内で包括的な対策を望むリベラル派と秋の選挙が接戦で、共和党との妥協を欲する穏健派の対立に直面している。  米国家経済会議(NEC)のクドロー委員長も雇用統計後、ホワイトハウスで記者団に、景気対策を巡る交渉が「小康状態にある」と語った。  共和党でも景気対策については意見の相違がある。11月の再選に向けて厳しい選挙戦に直面するコリンズ上院議員は8日、州・自治体への支援のために「いま行動」すべきだとツイートした。  トランプ大統領やマコネル共和党上院院内総務ら一部の上院議員は、新型コロナの感染拡大前から存在する巨額の年金債務や他の財政問題を抱える州政府への支援に反対している。

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