(ブルームバーグ): 中国人民銀行(中央銀行)は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)により中国経済がかつてない衝撃に見舞われているとの認識を示し、経済成長への打撃に対処するため「より強力な」政策を講じると表明した。

  人民銀は10日に1−3月(第1四半期)の金融政策執行報告を公表。この中で、経済成長と雇用を特に重視する姿勢を示した。また、穏健な金融政策をより柔軟かつ適切に運営し、流動性を合理的で潤沢な水準に維持するとの方針にあらためて言及した。

  「中国経済を過剰な流動性であふれさせることは避ける」との文言は、政策見通しに関する部分から削除された。前回2019年10−12月(第4四半期)の報告には、この記述があった。

  銀行融資を実体経済に向かわせるためにどのような政策手段を人民銀が用いる計画かについても、今回の報告に盛り込まれなかった。従来は預金準備率や対象を絞った預金準備率の引き下げといった手段を明記していた。

  常設貸出制度(SLF)の金利を4月10日に30ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)引き下げていたことも、報告で分かった。ブルームバーグは先月、同金利が引き下げられる公算が大きいと報じていた。

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