(ブルームバーグ): 東京外国為替市場のドル・円相場は上昇。欧米における経済活動の再開への期待や中国人民銀行による政策対応などが相場のリスクセンチメントを支え、円売り材料となった。

市場関係者の見方

NBCフィナンシャル・マーケッツ・アジアのディレクター、デービッド・ルー氏(香港在勤)

ロックダウンの解除、経済活動再開への期待という雰囲気だけでリスクセンチメントが改善。それに伴い、クロス円主導で円売りになっており、ドル・円も支えられている中国人民銀がより強力な措置を表明したことも、アジアのリスク資産や通貨に好材料で、リスクセンチメントを後押ししている面もコロナウイルスの再拡大リスクと両にらみの面はあり、リスク資産の積み上げも慎重なものにならざるを得ない。ドル・円は107円30銭程度までの上値余地にとどまるとみている

りそなホールディングスの市場企画部の梶田伸介チーフストラテジスト

流れとしては新型コロナウイルス感染拡大が抑えられつつある状況だが、その中で再拡大があるかないかが焦点に再拡大を回避できても経済活動の再開は非常に緩やかで、ドル高にも限界はある。ドル・円は107円台を買う材料に乏しい中で上値は重く、106円台中心の動きに今週は米株価上昇がどこまで続くか、米四半期定例入札がどうなるかが焦点に。米国債は供給増で金利は上がりやすく、ドルはしっかりになりやすい

背景

新型コロナウイルス・アップデート:ジョンソン英首相は10日、新型コロナウイルスの感染拡大阻止のために講じた制限措置を緩和し、経済活動を再開する工程表を発表米国では感染拡大が最も深刻なニューヨーク州の1日当たりの死者数がこの6週間で最少に中国人民銀行は、新型コロナウイルスのパンデミックにより中国経済がかつてない衝撃に見舞われているとの認識を示し、経済成長への打撃に対処するため「より強力な」政策を講じると表明日経平均株価は前週末比211円高で取引を終えた。米10年国債利回りは時間外取引で前週末比ほぼ変わらずの0.69%程度で推移

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