(ブルームバーグ): トランプ米大統領は11日、ホワイトハウスでの新型コロナウイルス感染症(COVID19)問題に関する記者会見で、「われわれは勝利した」と宣言した。米国の新型コロナ感染による死者数が8万人を超える状況にあって、大統領はこの発言が感染検査に限定したものだと後で釈明した。

  トランプ大統領は「米国民の勇気とわれわれの積極的な戦略のおかげで、何十万人もの命が救われた」と指摘。 「全ての世代において、あらゆる挑戦と困難と危険を通じ、米国はその課題に立ち向かい、われわれはその瞬間に向き合い、そして勝利してきた」と述べた。

  記者会見は新型コロナ検査拡大の成功を祝う狙いがあったが、記者の質問を受けた大統領は守勢に立たされた。「勝利した」との発言について問われた大統領は、ウイルス検査に関してのみ言及したものだと釈明した。

  COVIDトラッキング・プロジェクトの集計データによれば、米国は3月19日までは新型コロナ検査数が10万件を超えていなかったが、今月7日と8日、9日は1日当たり30万件余りに上った。

  トランプ大統領は「われわれは検査で勝利した。私が話しているのは、米国には今、素晴らしい検査能力があるということだ」と述べた。ブルームバーグの集計データによると、米国の感染件数は130万件余り。感染の拡大ペースは鈍化したが、10日には感染件数が約2万件増加し、新たな死者は733人に上った。

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