(ブルームバーグ): 中国生産者物価の下落幅が4月に拡大した。消費者物価の上昇率も鈍化しており、中国経済の勢いの弱さが示された。

  国家統計局が12日発表した4月の生産者物価指数(PPI)は前年同月比3.1%低下。前月は同1.5%低下、予想中央値は2.5%低下だった。

  一方、消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.3%上昇。3月は同4.3%上昇、エコノミスト予想中央値は3.7%上昇だった。

  CPIの主要項目である豚肉価格は4月に前年同月比96.9%上昇と、3月の116.4%上昇から鈍化した。

  変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアインフレ率は1.1%と前月の1.2%から減速。内需がなお振るわないことを示唆しており、景気てこ入れ策強化を当局に促すことになりそうだ。新型コロナウイルスを巡る制限が徐々に解除される中で、中国経済は着実に回復しつつあるものの、弱い持ち直しにとどまっている。

  交通銀行の劉学智アナリスト(上海在勤)は生産者物価の下落について、「外需を中心に国内外の需要低迷と関係している」と分析。「原油など商品価格の下落も一因だ。外需に回復の兆しがなく、生産者物価の下方トレンドは今後数カ月も続く公算が大きい。消費者物価の減速はマクロ政策の緩和スタンスを採用する余地が広がっていることを意味する」とコメントした。

(市場関係者のコメントなどを追加し更新します)

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