(ブルームバーグ): 債券相場は下落。新型コロナウイルス感染拡大の影響で悪化した景気の底打ち期待感を背景としたリスク選好の動きに加えて、この日に実施された30年利付国債入札の結果が低調と受け止められたことから、超長期債を中心に売りが優勢となった。

市場関係者の見方

岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジスト

世界的に4月で景気が底打ちして最悪期を脱したとの見方から、投資家のリスク回避姿勢が後退している国内では7月からの増発に伴う需給悪化懸念が根強く金利上昇圧力が掛かりやすい日本銀行は極端に金融市場が不安定にならない限り、超長期債の買い入れ増額は考えないと思われ、超長期債利回りの低下余地は限られる

30年債入札

最低落札価格は96円55銭、市場予想と一致投資家需要の強弱を反映する応札倍率は2.84倍と2016年7月以来の低水準、前回3.69倍小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)は11銭、前回9銭岡三証の鈴木氏応札倍率がかなり低下し、やや低調な結果7月からの増発懸念や外部環境の変化で、押し目買いスタンスの投資家も慎重になったとみられる備考:過去の30年債入札の結果一覧

背景

東京株式相場は4日続伸。日経平均株価終値は2万2695円74銭と、2月以来の高値ドル・円相場は一時1ドル=109円15銭と、4月7日以来の水準までドル高・円安進行米10年物国債利回りは前日の米市場で一時0.77%程度と4月半ば以来の水準まで上昇5月の米ADP民間雇用者数は減少幅が予想下回る米ISM非製造業景況指数も前月から持ち直し

新発国債利回り(午後3時時点)

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