(ブルームバーグ): 7月第1週(6月29日−7月3日)の債券市場では利回り曲線にスティープ(傾斜)化圧力が掛かりやすいと予想されている。国債の発行増加が始まる一方で、市場では日本銀行の買い入れの増額姿勢が依然として不透明との見方から、需給悪化懸念が根強いことが背景にある。

市場参加者の見方

◎バンクオブアメリカ・メリルリンチの大崎秀一チーフ金利ストラテジスト

日銀の買い入れ次第だが、来週は発行増が実際に始まり、需給面でまだ少し警戒されやすい週前半に公表される日銀のオペ予定では、市場の増額期待に対して無回答ということは考えにくく、10年以下は買い入れレンジの上方修正が見込まれる焦点は超長期ゾーンの買い入れだが、据え置かれた場合は多少スティープ化圧力になるだろう長期金利の予想レンジはマイナス0.01%〜プラス0.04%

◎岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジスト

投資家は国債増発による相場への影響を見極める姿勢を維持するだろう日銀は利回りの上昇を抑えるために買い入れを増額するだろうが、投資家は来週の入札にはやや慎重になるだろう新型コロナウイルスの感染再拡大などを背景に先行きの不透明感から相場は底堅く推移するものの、上値追いは見込めず、利回りの低下は進みづらいとみる長期金利の予想レンジはマイナス0.01%〜プラス0.03%

入札予定

日銀オペ予定(6月分)

主な材料

6月30日:日銀の長期国債買い入れ月間予定(7月)6月30日:ムニューシン米財務長官とパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が下院金融委員会で証言7月1日:日銀企業短期経済観測調査(短観、6月調査)7月1日:米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨 (6月9、10日開催分)7月2日:米雇用統計 (6月)

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