(ブルームバーグ): スイスの製薬会社ロシュ・ホールディングのクリストフ・フランツ会長は新型コロナウイルスのPCR検査について、「需要がわれわれの生産を超えている」と同国紙ターゲス・アンツァイガーとのインタビューで語り、世界的な需要急増に生産が追いついていないことを明らかにした。

  同紙によると、ロシュは医療上のニーズや感染率が高い地域を考慮して検査製品提供の優先順位を決めている。検査を分析するための装置がない一部の国については、できるだけ迅速に診断装置の供給を目指すことに重点を置いていると、同会長を引用して伝えた。

  ロシュは新型コロナ向けの新薬についてさまざまな構想を検討する作業部会を設置しているが、最終的にワクチン開発につながるかどうかや、コロナに対する免疫の持続期間などは分からないという。

  また同社は抗体検査についても需要拡大への対応で生産を引き上げている。抗体検査の需要は費用が払い戻されるスイスなどで非常に高いとフランツ会長は語った。

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