(ブルームバーグ): 米航空規制当局は、2度の墜落事故で運航停止となっているボーイングの737MAXについて、複数の修正に関する安全性評価の審査が完了したとし、試験飛行の開始を認めた。数日間の試験飛行は29日に始まる可能性がある。

  米連邦航空局(FAA)は議会スタッフに宛てた28日の電子メールで試験飛行プログラムの開始を確認した。同メールでFAAは「過去数週間にわたり、ボーイングが提出したシステム安全性評価を審査してきた」とし、審査が完了したため飛行試験の開始に道が開かれたとした。ボーイングが実施した複数の修正を政府がようやく認めた形となる。

  関係者2人が28日の早い段階でに語ったところによると、試験飛行は29日の開始を目標にしているが、土壇場で延期される可能性もある。

  機体を操縦するのはボーイングのパイロット1人とFAAの試験飛行パイロット。このほか、操縦室にはFAAのエンジニアやボーイングの試験飛行担当マネジャーも乗り込む。客室内には計器類をモニターする専門家も複数搭乗するという。

  ボーイングは28日発表の文書で「当社は737MAXの安全な運航再開に向けて引き続き尽力している。プロセスについてはFAAと世界の規制当局に委ねている」とした。

  FAAは、同機が米国や世界で乗客輸送を再開するには複数の段階が残っていると指摘。「重要な点は、この段階に進んだからと言って、FAAのコンプライアンス評価や運航再開に関連する他の作業が完了した訳ではないということだ」と指摘した。

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