(ブルームバーグ): 米ジョンズ・ホプキンス大学の集計データによると、世界で確認された新型コロナウイルスによる死者は累計50万人を超え、感染者も1000万人を突破した。新型コロナのパンデミック(世界的大流行)のかつてない深刻さを示す数字となった。

  新型コロナの流行は夏の暑さで収まるとの希望的観測を示していたトランプ米大統領をはじめ、世界の首脳や衛生専門家の期待を裏切り、感染はかつてないペースで拡大している。

  中国湖北省・武漢市で最初に新型コロナが確認されてから感染者数が100万人に達するまで4カ月を要したものの、最近は1週間で100万人増加するペースに加速している。実数はさらに多い可能性が高い。

  1日当たりの公式な新規感染者が15万人に達した6月中旬、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長はパンデミックが「新たな危険な段階に入った」と警告した。一部の衛生当局者は遠くない将来に死者数が100万人に到達する可能性があるとしている。

  ワシントン大学のアリ・モクダッド教授は、「新型コロナ感染症(COVID19)の終わりも、その全貌もまだ見えていない」とし、「多くの点でスペイン風邪と同じぐらい危険だ」と語った。

  ロサンゼルスにあるシダーズ・サイナイ・メディカルセンターのリチャード・リッグス最高医療責任者(CMO)は感染者100万人突破について、「衝撃的な数字だ」と指摘。感染拡大は「今後もかなりの間続きそうだ」と述べた。

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