(ブルームバーグ): 東京外国為替市場のドル・円相場は小幅安。米国を中心に世界的な新型コロナウイルスの感染再拡大への懸念と経済活動の回復を巡って見方が交錯して方向感に欠ける中、月末に向けた広範なドル売りが重しとなった。

市場関係者の見方

NBCフィナンシャルマーケッツ・アジアのデービッド・ルー氏(香港在勤)

特段新規手掛かりがないものの、月末を控えて広範にドル売りが出ており、ドル・円にも重しになっているようだ今週は米ISM製造業景況指数や米雇用統計があるほか、米3連休も控え、様子見ムードになりやすい

CIBC証券金融商品部の春木康部長

コロナ感染拡大に目を向けるか、経済活動の回復に目を向けるかで、リスクオンの強弱が変化。リスク資産の押し目を拾う流れは不変リスクオフでドル買いになったところは、ドルの戻り売りの場として意識されやすい。円も買われたところは高リスク感応度の高い通貨に対して戻り売りとなりやすいドル・円は海外勢の関心も乏しく、やや蚊帳の外になっている

りそなホールディングス市場企画部の梶田伸介チーフストラテジスト

世界全体で少なくとも感染拡大を抑え込められていない状況。経済指標についてはかなりポジティブな結果を織り込んだ状態で上積みが見込みづらい楽観一辺倒というのは難しいとみられ、リスクセンチメントは慎重になりやすい時間帯に。全体的にはドル買い・円買いに傾きやすい

背景

米ジョンズ・ホプキンス大学の集計データによると、世界で確認された新型コロナウイルスによる死者は累計50万人を超え、感染者も1000万人を突破米国ではテキサス州が感染拡大の新たな中心地に。オーストラリアのビクトリア州衛生当局は29日、同州で直近24時間に感染者が75人増となったことを明らかに日経平均株価は前週末比517円安で取引を終えた

©2020 Bloomberg L.P.