(ブルームバーグ): 西村康稔経済再生担当相は29日夕の記者会見で、新型コロナウイルスの新規感染者が増加傾向にある東京都内の状況について「正直言って嫌な感じだ」と懸念を示し、経路などの分析を急ぐ考えを示した。30日に東京都の小池百合子知事と意見交換し、夜の街での感染防止対策などについて協議することも明らかにした。

  東京都では28日、60人の感染を確認した。5月25日の緊急事態宣言解除後、最多となった。1日当たりの新規感染者が60人以上となったのは、大型連休中の5月4日以来だ。厚生労働省の集計では28日、全国で100人を超える新規感染者が判明した。29日の都内の新規感染者数は58人だった。

  西村氏は埼玉、千葉両県で「東京とのつながりがあると考えられる事例が多数発生」しており、「夜の街に関係している方が多いことも分かってきている」と指摘。最近は秋葉原などに関連する事例が都県をまたいで発生している可能性があるとも述べた。

  ただ、積極的なPCR検査を実施した結果分かった新規感染者が多いことや病床が確保されていることなどを挙げ、「緊急事態宣言を発出しなければいけないような状況であるとは現時点では考えていない」と語った。

  国内での感染状況については菅義偉官房長官も29日午前の記者会見で、直ちに再び緊急事態宣言を発出したり、県をまたぐ移動の自粛を要請する状況に「該当するものとは考えていない」との認識を示していた。

(西村再生相の記者会見の発言を追加し、更新しました)

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