(ブルームバーグ): 中国政府は香港で計画している国家安全法制に干渉する米国市民に対し、査証(ビザ)の発給を制限する。先週末にはトランプ米政権が、一部の中国共産党当局者を対象に同様の措置を発表していた。

  中国外務省の趙立堅報道官は29日、北京での定例記者会見で「中国当局者へのビザに制限を課すという米国の誤った決定への対抗策として、香港問題で好ましくない行動を取る米国人へのビザ発給を制限することを決めた」と発言。具体的な対象者名は挙げず、「関係する者は自分自身で明瞭に分かるだろう」と述べた。

  米国務省は26日、香港市民の自由侵害への関与が疑われる中国共産党当局者に、ビザの制限措置を設けると発表した。

  米中両国が打ち出した措置は象徴的な意味合いが強い。特に新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で国際線の大半が運航停止となっている現在、両国の当局者が相手国を訪れる公算は小さい。米国は中国からの渡航者に厳しい制限を課しており、中国は大半の外国人の入国を認めていない。

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