(ブルームバーグ): 29日の欧州株は一時の下げを取り戻し、上昇して終えた。景気回復のペースが加速しつつあるとの楽観が広がり、シクリカル銘柄の買いを支えた。

  ストックス欧州600指数は0.4%高。一時は0.6%安まで下げた。自動車メーカーや銀行などのシクリカル銘柄が上げをけん引した。一方、ヘルスケアやテクノロジー銘柄は売られた。

  新型コロナウイルスの感染者数が世界で1000万人を突破したほか、米テキサス州やアリゾナ州、フロリダ州でも感染者が増加していることを懸念し、朝方は下落した。午後に入り、米国で発表された5月の中古住宅販売成約指数が統計開始以来の大幅上昇を記録すると、楽観が広がった。

  ジョー・ベレンバーグ・ゴスラーのマルチアセット戦略・調査の責任者、ウルリッヒ・ウルバーン氏は、「夏場は不安定な動きになるとみている。ただ投資家のポジショニングやセンチメントは引き続き慎重なことから、下げは限定的だろう」と述べた。

  欧州債市場ではドイツ債が小幅安、英国債は上昇した。いずれも両国が発表した最新の国債発行計画が手掛かりだった。

  ドイツは第3四半期中に新たな10年物グリーン債を含む740億ユーロ相当の国債を発行する。

  イタリア債とドイツ債のイールドスプレッドは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)縮小して177bp。

  英国債は幅広い年限で上昇した。同国は8月末までにさらに500億ポンドの国債を発行する計画だ。

  ドイツ10年債利回りは1bp上昇してマイナス0.47%。フランス10年債利回りは変わらずのマイナス0.13%。イタリア10年債利回りも変わらずの1.30%。

European Stocks Advance as Cyclicals Jump on Growth Optimism(抜粋)

©2020 Bloomberg L.P.