(ブルームバーグ): ソフトバンクグループなどが出資し3月に経営破綻した通信衛星ベンチャー、ワンウェブについて、インド通信業界の有力実業家スニル・ ミタル氏が買収案を提出したことが事情に詳しい複数の関係者の話で分かった。

  ミタル氏率いる複合企業ブハルティ・エンタープライゼズの1部門が英政府の支持を得て、ロンドンを拠点とするワンウェブの買収提案を行った。情報の非公開を理由に関係者が匿名で語った。

  米連邦破産法11条に基づく会社更生手続きの一環として、英政府は他の投資家と共にワンウェブに約5億ドル(約540億円)をコミットする方針だと、事情に詳しい関係者が先週語っていた。ワンウェブは買収案の提出期限は6月26日だとしていた。

ソフトバンクG出資のワンウェブ、連邦破産法11条の適用申請

  関係者によると、ワンウェブの買収を目指している企業は他にもあり、ブハルティの買収提案が成功する保証はない。ブハルティの担当者はすぐにはコメントできず、ワンウェブの広報担当者はコメントを控えた。英民間企業・エネルギー産業戦略省もいかなる買収案に関し論評を控えた。

  ミタル氏のグループの傘下にはインド2位の携帯電話事業者ブハルティ・エアテルがある。ブハルティ・エンタープライゼズはワンウェブの2015年の資金調達ラウンドにクアルコムやリチャード・ブランソン氏率いるヴァージン・グループ、エアバスなどと共に参加している。

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