(ブルームバーグ): 29日の米株式相場は反発。エコノミスト予想を上回る米経済指標が強材料となり、新型コロナウイルス感染拡大に関する懸念を相殺した。米国債は小動き。

  全米不動産業者協会(NAR)が発表した5月の中古住宅販売成約指数は統計開始以来の大幅上昇となり、エコノミスト予想も上回った。ボーイングが737MAXの試験飛行開始を受けて買われ、ダウ工業株30種平均の上げを主導した。フェイスブックは朝方の下げを埋め、ナスダック総合指数の上げ幅拡大に寄与した。

  ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種が前日比1.5%高の3053.24。ダウ平均は580.25ドル(2.3%)高の25595.80ドル。ナスダック総合指数は1.2%上昇。米国債市場では10年債利回りが1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.63%。

  為替市場ではドル指数が続伸。月末のポートフォリオ調整がドルを支えた。良好な米経済指標が出る中、新型コロナ感染者の増加も見極める展開だった。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%上昇。約1カ月ぶりの高水準に達した。ドルは対円で0.3%高の1ドル=107円57銭。ユーロは対ドルで0.2%高の1ユーロ=1.1238ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は大幅反発。新型コロナ感染の再拡大が需要を損なうとの懸念がある一方、予想を上回った米中古住宅販売成約指数の影響で買いが優勢となった。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物8月限は、1.21ドル(3.14%)高い1バレル=39.70ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント8月限は69セント上昇の41.71ドル。

  ニューヨーク金先物相場は小じっかりで引けた。一部で経済改善の兆候が見られるものの、米国の新型コロナ感染拡大を投資家は重視。金価格は、2011年末以来となる1800ドルの大台にじわじわと接近している。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は90セント(0.1%未満)上げて1オンス=1781.20ドル。このままなら四半期ベースで4年ぶりの大幅上昇に向かっている。

Dollar Near 1-Month High on U.S. Data, Virus Count: Inside G-10(抜粋)

Oil Futures Advance as Signs of Economic Recovery Offset Virus(抜粋)

Gold Holds Within Sight of $1,800 as Infections Top 10 Million(抜粋)

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