(ブルームバーグ): イングランド銀行(英中央銀行)のチーフエコノミスト、アンディ・ホールデン氏は英国の景気回復について、中銀当局者の予想以上の強さを見せていると指摘した。

  ホールデン氏は30日に開催されたウェブセミナーで、景気の低迷に対処する上で当局者は金融政策の限界に注意する必要があると語った。同氏は今月、英中銀が決めた資産購入プログラムの拡大に対して、金融政策委員会(MPC)メンバーの中で唯一、支持しなかった。

  同氏によると、第2四半期の英国経済は新型コロナウイルス感染拡大がピークを迎える前と比べて20%縮小と予測されているが、これは英中銀が前回予測を発表した5月時点から7ポイント改善した水準だ。個人消費が盛り返しているとみられ、この好調さが続けば生産が英中銀の従来シナリオとは違う展開を見せる可能性もある。

  ホールデン氏は「景気へのリスクはなお甚大で、二面性がある」と指摘、「個人的な見解では、リスクは5月と比べてやや均等にバランスが取れていると考えるが、依然としてリスクは下方向に傾いている」と述べた。

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