(ブルームバーグ): 米ボーイングは、旅客機737MAXの2度の墜落事故との関連が指摘されている飛行制御システムのソフトウエアについて、連邦規制当局の承認を受ける過程で「限られた情報」しか提供していなかった。米運輸省監察官室の報告書で明らかになった。

  報告書は、機首を自動的に押し下げるシステムの変更について、米連邦航空局(FAA)当局者に十分に伝わらず、当局が同機の他の問題点に重点を置く結果となったと結論付けた。6月29日付の同報告書の内容をブルームバーグ・ニュースが公表に先立って確認した。

  報告書に付随する文書で、FAAはボーイングとの間の効果的な意思疎通の欠如が認証プロセスを妨げる要因となったことを認めた。

  報告書の主要内容は失速防止システム(MCAS)に関する承認。FAAは、パイロット訓練に関する要件の承認を担当するFAAのエンジニアが設計途中に行われたMCASの修正を知らなかったと指摘、「FAAの認証プロセスは、製造業者から完全かつありのままの情報を得ることに頼っている」と説明した。

  ボーイングは調査に協力し飛行制御システムの「強固な改善」を行ったと文書で説明。「航空機認証プロセスの全ての側面においてFAAとの透明性にコミットしており、そうした規制プロセスへのわれわれの支援を改善するため大きな変更を行った」とした。

  同報告書については、ロイター通信が先に報じていた。

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