(ブルームバーグ): フランスのマクロン大統領は3日、内閣総辞職に伴う新しい首相に予想外の人物を選んだ。サルコジ元大統領の側近で保守派のジャン・カステックス氏だ。2022年の次期大統領選での再選を目指すマクロン氏は、内閣刷新で政権の浮揚を狙う。

  6月28日の統一地方選で大敗したことを受けて、マクロン大統領は有権者の間で高い支持を得ていたフィリップ首相を再任せず、知名度の低い官僚のカステックス氏(55)を起用した。カステックス新首相は共和党とのつながりがあり、新型コロナウイルスの感染拡大によるロックダウン(都市封鎖)後の再開を巡って調整役を担っていた。

  カステックス氏は首相指名後、フランスのテレビ局とのインタビューで来週に政策プログラムを示す考えを表明し、「エコロジーなど将来のセクターへの投資」に重点を置くと説明した。

  ロンドンのコンサルティング会社、テネオ・インテリジェンス幹部のアントニオ・バローソ氏はリポートで「人気の高いフィリップ首相を知名度の低いカステックス氏に交代した大統領の決定は、次期大統領選までの間、政策を完全に掌握しているように見られたいとマクロン氏が考えていることを示唆する」と記した。

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